瓦屋根の方は注意!その雨漏り、漆喰部分の劣化症状が原因です

2023年6月12日

瓦屋根の家屋では、基本的に一番上部に部分にある「棟」の台土や鬼瓦周辺、雀口など、瓦を固定するために漆喰が使用されています。
瓦屋根は、劣化も少なく耐用年数も50年以上なので、なかなか点検したりメンテナンスすることがないと思います
しかし、瓦屋根を固定している漆喰部分は他の屋根材と同様に、直射日光や風雨によって劣化してしまい、雨漏りを引き起こしてしまいます。

さらに、雨漏りは屋根から発生すると勘違いされる方が多いですが、外壁からも雨漏りします。
特に、漆喰外壁の劣化には、気づきにくく見過ごしやすいので、外壁からの雨漏りにつながることが多いようです。
今回は、漆喰屋根や漆喰外壁の雨漏りの原因と、適切なメンテナンス方法をお伝えします。

漆喰の特徴とは?

漆喰は、消石灰(水酸化カルシウム)を主成分とし、ノリやスサを混ぜて練った塗り壁材です。
消石灰は二酸化炭素を吸収し、年月をかけて硬化して石灰石になっていくのが特徴です。
また、耐用年数が非常に長く防火性も高いことから、日本でも昔から「お城」や「伝統的な家屋」の外壁、日本家屋の瓦留めとしても使用されていました。

耐久性の高い漆喰ですが、屋根部分で使用した場合には定期的にメンテナンスを行わないと、20年ほどで劣化します。
劣化が進行すると、ヒビ割れから雨水が浸入して、漆喰の剥がれなどを引き起こしてしまいます。
こうなると、瓦の固定力が弱まり、瓦のズレや割れ、抜け落ちたところから雨漏りを引き起こし、最終的には屋根の腐敗といった被害につながります。

瓦屋根で使用される漆喰

瓦屋根の住宅には、ほとんどの棟部に漆喰が使用されています。
棟部の漆喰は「のし瓦」の下にある「葺き土」の表面や桟瓦の隙間に塗られています。
「葺き土」は、露出したままだと風雨にさらされ浸食してしまうため、漆喰を表面に塗って、耐久性を向上させています。

しかしながら屋根で使用される漆喰は、直射日光や風雨によって、20年ほどで剥がれてきてしまいます。
剥がれたまま放っておくと、葺き土から雨水や湿気が入り込み、雨漏りや屋根下地の腐朽といった被害が出てきます。

最近では、葺き土や漆喰の代わりに防水性の高い「南蛮漆喰」が使用されることも多くなっています。

漆喰外壁のメリット

漆喰は、住宅を心地よくする機能性と塗り方によってデザイン性が変化するので、人気がある建材です。
しかし、メリット・デメリットもあることを、理解しておかなければいけません。

消臭・抗菌作用がある

漆喰は、ph値が高く強アルカリ性のため、カビや細菌を抑えることができます。
しっかり乾燥させた漆喰は、強アルカリ性ですが人が触っても害はありません。
また、漆喰は表面の細かい穴から酸性の匂いを吸い込み中和するため、生活臭やペット臭などの消臭効果もあります。

調湿機能がある

漆喰は、二酸化炭素を吸収することで石灰石になっていくため「呼吸する壁」と呼ばれています。
漆喰の表面には無数の細かい穴がたくさん空いており、この表面から湿気を吸収したり放出しています。

つまり、夏は湿気を吸収し冬は乾燥を防ぐので、年間を通じて部屋の湿度を快適に調整してくれ、シロアリやダニの抑制にも繋がります。
昔からある「蔵」などでも漆喰が使用されていることから、最適な外壁材と言えるでしょう。

耐火性・防犯性に優れている

漆喰の主成分である消石灰は、不燃性で燃えにくい素材のため、防火性が高いのが特徴です。
また、万が一燃えたとしても、ダイオキシンなどの有毒ガスを排出することもありません。

漆喰外壁は、電気のない時代に月明かりに反射して明るくなり、防犯上有効だったので、蔵や塀に使用されたと言われています。
さらに、室内に漆喰壁を使用すると、反射率が85%もあるため部屋が明るくなり、節電効果も期待できます。

シックハウス症候群に有効

漆喰は、シックハウス症候群の原因となる「ホルムアルデヒド」などの水溶性化学物質を分解する性質があります。
この分解されたホルムアルデヒドは、換気と共に排出されるので、子供やペットなどのシックハウス症候群に効果的です。

劣化しにくい

漆喰は、時間が経てば経つほど二酸化炭素を吸収して硬くなっていきます。
そのため、しっかりメンテナンスを行なっていけば、耐用年数が100年ほどと言われており、お城の壁材としても使用されています。

デザイン性が高い

漆喰は、和風・洋風どちらにも合うデザインにすることができます。
職人の技術によって「コテ押さえ仕上げ」「磨き上げ」「コテムラ仕上げ」など、漆喰独特の様々な表情を作り出すことができます。

漆喰外壁のデメリット

漆喰ならではのデメリットもあります。

傷・汚れがつきやすい

漆喰は、傷や汚れがつきやすい外壁材です。
特に、漆喰を塗って数年しか経過していなければ、十分に硬化してない可能性があるので、物をぶつけたりしないように気をつけなければいけません。

ひび割れが起こる

漆喰は時間の経過と共に硬くなる性質があるので、地震などによってヒビが入ることがあります。
また、職人の技術不足や施工不良によっても、ヒビが発生します。

施工できる職人が少なく、費用も高額になりがち

漆喰の施工は、基本的に左官職人が行います。
ところが、最近は左官職人も減少しており、メンテナンスできる業者を探すのも苦労します。
また、漆喰を乾燥させるのに時間がかかるので、施工期間が長く費用も高くなりがちです。

雨漏りが起きる劣化症状とメンテナンス方法

劣化症状やメンテナンス方法は、基本的に外壁も屋根と同様に行う必要があります。

漆喰の汚れや埃

漆喰に軽い汚れがある際は、消しゴムで擦れば消えてしまいます。
埃などは、軽く水洗いすれば問題ありません。
高圧洗浄などを行えば、表面が削れて粉が落ちてしまうことがあるので注意してください。

漆喰のヒビ割れ・欠け

漆喰は乾燥すると硬くなるため、漆喰自身の収縮や住宅の振動、風雨によってヒビ割れや欠けが発生してしまいます。
小さなヒビ割れの際は、ホームセンターなどで売っている物を使用してDIY補修することができます。
直ちに大きな不具合に繋がることはありませんが、不安な方は一度、専門業者に点検してもらったほうが良いでしょう。
部分的な漆喰の塗り直しだと目立ってしまうので、ひび割れなどがある面は、全面塗り直しで施工したほうがいいでしょう。

漆喰の剥がれ

屋根にある漆喰が劣化して剥がれてしまうと、葺き土が流れたり、瓦がずれてしまい、そこから雨水が浸入して雨漏りを引き起こしてしまいます。
ひどい場合には、屋根材が劣化し腐ってしまうので、大規模な工事が必要となります。

漆喰の剥がれや屋根に残った土に気付いた際は、雨漏りに発展する前に、業者の方にすぐに補修してもらいましょう。
補修は、古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を塗り込む「漆喰詰め直し工事」を行います。
既に雨漏りが起きている場合には、棟瓦を造り直す「棟取り直し工事」や「屋根葺き替え工事」が必要となってしまいます。

漆喰をDIY補修する際の注意点

漆喰の軽いヒビ割れなどは、DIYで簡単に塗ることができます。
しかし、漆喰は表面がコーティングされているサイディングボードやツルツルした面には塗ることができません。
また、一部の専用塗料を除き、漆喰に直接塗装することはできないので、DIY塗装などを行う際は注意してください。
どうしても塗りたい場合には、漆喰塗り用の下地を作る必要があります。

漆喰を塗った後も注意が必要です。
漆喰が固まるまでの間、雨などの湿気に触れないように養生する必要があります。
また、塗りムラなどがあると剥がれの原因にもなってしまうので、注意してください。

漆喰の雨漏りに関する施工は、村井塗装まで

瓦屋根や漆喰外壁の住宅の方は、梅雨や台風になる前に、漆喰部分に劣化がないか点検をしてみることをオススメします。
もし、ヒビ割れや欠けなどの不具合を見つけたら、メンテナンスを行なったほうが良いでしょう。
剥がれ・雨漏りなどがあったら、専門業者の方に連絡して具体的な工事日程を決める必要があります。

漆喰工事は、専門でない業者が施工を行なった場合、ヒビ割れや塗りムラなどの施工不良が発生してしまいます。
これらは、時間が経過してから分かる物なので、施工不良と気づいた時には手遅れになりかねません。
そうならないためにも、必ず、漆喰工事を行なったことがある専門業者に依頼する事が重要です。

現在、あなたのお住まいで雨漏りが発生しているなら、愛知県西尾市の村井塗装へご連絡ください。
村井塗装では、屋根や外壁の雨漏り調査を行っております。
もちろん、点検・お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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